厚労省 04年度の乳がん検診受診率、11.3%に低下
公開日時 2006/03/29 23:00
厚生労働省は3月29日、04年度地域保健・老人保健事業報告の概況を公表した。
全国の保健所と市町村の保険事業を調査した結果、乳がんの検診受診率は前年
度比1.6ポイント減の11.3%に低下した。人口動態・保健統計課は「マンモグ
ラフィの価格は高く、購入できない市町村が多かったため、受診率低下につな
がったのではないか」としている。
乳がん検診の受診者は269万8947人。うち視触診とマンモグラフィ検査を併用
して受診したのは109万9713人。がんが見つかった人は視触診のみで0.15%だ
ったが、マンモグラフィ検査を併用した人は0.24%で、がんの発見率が高かっ
た。
厚労省は04年度から乳がん検診の精度を高めるため、市町村に視触診に加えて
マンモグフィー検査を推奨している。乳がん検診の対象年齢は30歳以上から20
歳以上に下げたほか、検診期間も原則1年1回から2年1回に変更している。