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伊オポクリン社 血液凝固阻止剤、後発品の販売差し止め訴訟を提起

公開日時 2006/03/29 23:00

血液凝固阻止剤「ローへパ注500」(一般名パルナパリンナトリウム)の原体
を製造するイタリア・オポクリン社は3月29日、同注500の後発品「ミニヘパ
注500」を製造する伊藤ライフサイエンスと同剤を販売する扶桑薬品工業を相
手取り、販売行為の差し止め訴訟を東京地裁に起こした。

ローへパ注500は、オポクリンが原体を供給し、味の素グループが国内での製
造販売を担当する低分子ヘパリン。年間売上は15億円程度。

オポクリンは昨年6月、伊藤ライフサイエンスと扶桑薬品を相手取り、特許侵
害訴訟を東京地裁に提起した。一方、被告側は昨年12月、ヘパリンを低分子に
加工する時に使う「加水処理」が異なり、製造方法が違うため、特許違反では
ないとの主張を展開した。

これに対して、オポクリンは、製造方法が異なるならば、パルナパリンナトリ
ウムという一般名で販売するのは不正競争防止法の品質等誤認惹起行為にあた
ると判断。今回新たに販売差し止め訴訟を起こした。医薬品の一般名を巡り、
訴訟に発展したケースは稀だ。

同社を担当する増井和夫弁護士は「日本医薬品一般名称辞典には製造方法を記
載する必要があり、後発品の製造方法が異なれば、一般名を変える必要がある。
他社は同じ低分子ヘパリンでも製造方法が違えば、一般名を変えている」と主
張している。

一方、伊藤ライフサイエンスは「担当者が不在でわからない」、扶桑薬品は
「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

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