吉田医薬協会長 新薬価制度の創設が必要
公開日時 2006/03/29 23:00
医薬工業協議会の吉田逸郎会長(東和薬品社長)は3月29日の「日本における
ヘルスケア改革円卓会議」で講演し、ジェネリック医薬品の市場浸透に向けて
「4月から施行される処方せん様式の変更では不十分。薬価制度が一番重要に
なる」と述べ、新薬価制度の創設の必要性を説いた。その上で「青木製薬協会
長と懇談した際に、以前議論されて白紙撤回になった『日本型参照価格制度』
の導入に関しては同意は得られなかった」として、「うまく話がかみ合ってい
ない。なかなか難しい問題だ」と明かした。
吉田会長は「処方せん様式の変更」によるジェネリック医薬品の普及で、現在
7兆円ある医薬品市場のうち2兆円を占める調剤薬局市場に影響を及ぼすと説
明。また、長期収載品2兆3573億円(03年時点)のうち、48%がジェネリック
医薬品に切り替われば、1兆1342億円の薬剤費の削減が可能になるとの試算を
提示した。