青木製薬協会長 日本の新薬の価格は最低水準
公開日時 2006/03/29 23:00
日本製薬工業協会の青木初夫会長(アステラス製薬会長)は3月29日に都内で
開かれた「日本におけるヘルスケア改革円卓会議」で講演し、日本の薬剤の価
格水準について主要先進国の中でジェネリック医薬品は中位程度だが、新薬は
最低水準であると指摘した。米国の価格を1とした場合、日本のジェネリック
医薬品は0.9なのに対し、特許医薬品(新薬)の価格は0.33(ドイツは0.52、
カナダは0.54、フランスは0.49、英国は0.47)にとどまるというデータを示し
た。
そのうえで「医療費削減のシステムが働いており、製薬企業の体力を徐々に奪
っている。非常に相反する効果を持ったシステムが働いている」と不満を示し、
改めてイノベーションに対して適切な薬価制度が必要と訴えた。