オフィス・メディサーチ 処方せん様式変更で調剤薬局が主戦場に
公開日時 2006/03/22 23:00
医療介護事業コンサルティング会社オフィス・メディサーチの松原喜代吉代表
は3月22日、ユートブレーン主催のセミナーで講演し、後発品使用促進策の一
環として06年度診療報酬改定で実施される処方せん様式変更に伴い、調剤薬局
が医薬品シェアを左右する時代に突入すると強調。製薬企業が調剤薬局に対す
るMR活動を強化する重要性を主張した。
松原氏は、調剤にかかわる医療費約4兆2000億円(04年)のうち調剤薬局の薬
剤費が約45%を占めると指摘したうえで、「処方せん様式の見直しで、先発・
後発品メーカー問わず、調剤薬局がシェア拡大のカギを握る」との考えを示し
た。さらに、調剤薬局が在宅医療で果たす役割が増すことを踏まえ「製薬企業
は調剤薬局に対するマーケティング戦略を強化すべき」と強調した。
第5次医療法改正に地域の薬剤供給拠点としての役割強化が盛り込まれ、調剤
薬局がその役割を急激に変化させる可能性を持ち、製薬企業にとって軽視でき
ない存在になる。