中外製薬は２月９日、05年１月からスタートした中期経営計画「Sunrise2010」
の最終年となる2010年の連結売上高、連結営業利益率などの目標数値を上方修
正したと発表した。売上高は当初計画の3600億円から4500億円に修正し、それ
に伴い営業利益率を20％から22％強（連結営業利益は1000億円）に見直した。
これにより、売上年平均成長率は当初計画の4.2％から6.6％に修正された。

永山治社長・CEOは「アクテムラ（関節リウマチの適応拡大を計画）、アバス
チン（結腸・直腸がん、肺がん、乳がん、肺がんの適応取得を計画）、ハーセ
プチン（乳がん術後補助療法の適応拡大を計画）など主力品の市場での価値が
高まっていく。これらをシュミレートした結果、利益がそれに伴って高まる」
と説明。「市場シェアは現在の4.5～4.6％から当初５％を目指していたが、20
10年には６％となり、業界で１位、２位の企業に接近してくる」と話し、国内
トップクラスのプレゼンスを確保できるとした。