医薬品総合機構 全副作用報告をHPで公表
公開日時 2006/01/31 23:00
医薬品医療機器総合機構は1月31日、発足した04年4月以降、製薬企業から受
けたすべての副作用報告をホームページ上で公表を開始した。第1回目として、
04年4月の1ヵ月間に報告された732医薬品、2477症例について、性別、年齢、
疾患、薬剤名、有害事象などを公表。このうち、薬剤との因果関係が否定でき
ない死亡例は63例あった。
因果関係が否定できない死亡例をみると、抗がん剤ゲフィチニブが12症例、抗
がん剤ドセタキセル水和物(注射)が5症例、リウマチ治療薬メトトレキサー
トが4症例など。ゲフィチニブの有害事象(死亡例を含む)は41症例だった。
厚生労働省は「(適正使用ガイドラインが作られるなど安全対策が徹底された)
05年7月以降、ゲフィチニブの副作用報告は月あたり5例程度に落ち着いてい
る。適正使用が順守された結果ではないか」(審査管理課)とみている。