PhRMA 後発品使用加速で画期的新薬評価の財源捻出を
公開日時 2005/12/05 23:00
米国研究製薬工業協会(PhRMA)のニュートン.F.クレンショー在日執行委員
会委員長は12月5日、06年度薬価制度改革について会見し「日本の薬価制度は
革新的新薬に適切な報酬を与えていない一方で、(特許が切れた)古い医薬品
に多くの予算を出している」と述べ、後発品の使用促進策を加速させ、浮いた
財源を画期的新薬の薬価に反映すべきとの考えを示した。
クレンショー委員長は、政府が医療費抑制策を進め、製薬産業が衰退した欧州
の一部の国に言及。日本も画期的新薬を適切に評価するシステム導入に失敗す
れば、こうした国の二の舞になると警鐘を鳴らした。後発品使用促進策を進め
て、特許が切れた先発品のシェアを低下させて財源を確保し、画期的新薬の薬
価に振り向けるべきと主張した。
PhRMAは、06年薬価制度改革について、外国平均価格調整の補正機能維持や、
補正加算率の拡大、2年に1回薬価改定の維持などを厚労省に要望している。