中医協の診療報酬基本問題小委員会は10月26日、患者が分かりやすいように時
間帯ごとに勤務している看護職員数を医療機関に表示させることで一致した。
医療法上の配置基準が看護師の勤務状況と異なるケースがあることから、患者
への情報提供を徹底させることが狙いだ。

厚生労働省によると、医療法上の看護職員配置基準が「２：１看護」の場合、
患者やその家族には医療機関が入院患者２人に対して看護職員１人が常に配置
していると考える人が多い。しかし、実際には各勤務帯で看護職員を均等に配
置しても、入院患者10人に対して看護職員１人が勤務している状況にすぎない
という。このため、看護体制に不満を持つケースも目立ってきており、医療機
関の実態に即した情報提供を促していく。