三共株主総会 第一製薬との経営統合を賛成多数で承認
公開日時 2005/06/29 23:00
三共の6月29日の株主総会で、第一製薬との経営統合に関する第2号議案「株
主移転による完全親会社設立の件」が賛成多数で承認された。これを受け、庄
田隆社長は「将来にわたる株主価値を向上させるものとして、信念をもって意
思決定したもの。今後直ちに新会社の成長と株主価値向上に向け、統合に向け
た具体的な作業に取り組んでいく」とコメントを出した。
総会の出席者数は429人、所要時間は2時間18分。株主からは「なぜ今第一と
の経営統合が必要なのか」「株式移転比率がなぜ1:1.159なのか」などの質
問が出された。第2号議案については、前日の6月28日の時点で閉めた有効議
決権の約92%が賛成となり、3分の2以上をクリアしていたため、総会当日は
拍手をもって賛同を得た。
29日は株主総会集中日だったが、三共と第一の経営統合に対して投資会社(村
上ファンド)が反対を表明するなどの動きがあり、三共の総会は注目を集めた。