国際看護師協会（ICN）会長に選出された南裕子氏に代わり、日本看護協会会
長に６月１日付で就任した久常節子氏（60）は同９日のプレス懇談会で、「良
い看護を実現するためにはそれを可能にするための条件が必要」と述べ、（１）
効率的なチーム医療推進（２）安全・安心できる医療環境実現（３）看護情報
の提供――を課題に掲げた。とくに、チーム医療推進に関しては、年限延長な
ど看護基礎教育の見直しや、卒後研修の制度化といった改革の推進を指摘した。

久常新会長は高知県出身。高知県立高知女子大学家政学部衛生看護科卒業、大
阪市立大学家政学部社会福祉修士課程、米カリフォルニア大学サンフランシス
コ校ポストドクトルコース修了、医学博士。厚生省（当時）看護課長、慶應義
塾大学看護医療学部教授などを歴任。