中医協・小委 DPC調査対象病院拡大で議論伯仲
公開日時 2005/06/08 23:00
中医協・診療報酬基本問題小委員会は6月8日、05年度のDPCに関する調査対
象病院について議論したが、新規調査協力病院を拡大したい支払い側委員と、
拡大に慎重な診療側委員の意見が対立し、結論は次回持ち越しとなった。診療
側が「DPCの対象として想定していない医療機関まで調査対象とするのは意味
がない。現行の対象でデータを充実させるべき」(櫻井秀也日本医師会副会長)
としたのに対し、支払い側は、「(試行的適用病院に)国公立だけでなく民間
病院も入ってきた。特定機能病院との対比でなく、規模の大小によらず、患者
にとってどうなのかの視点でやらなければならない」(対馬忠明健康保険組合
連合会専務理事)と応じた。
調査協力病院について事務局案では、(1)04年度の調査協力145病院は希望
があれば引き続き対象とする(2)新規に調査に協力する病院は「7月から10
月までの退院患者調査のすべての調査項目についてデータ調査可能」との条件
を満たす病院として具体的要件は早急に検討する――としていた。(1)につ
いては、支払い側、診療側の了承が得られている。