厚労省 英国「1日滞在」でも献血制限
公開日時 2005/06/01 23:00
厚生労働省は6月1日から、80~96年の間に英国に1日以上滞在した人からの
献血を見合わせることを決めた。今年2月に国内初の変異型クロイツフェルト・
ヤコブ病(vCJD)患者が確認されたことから、暫定措置として「1ヵ月以上」
の滞在者を対象に献血制限をしていたが、期間を厳しくした。その一方で、96
年以降の滞在者については、「6ヶ月以上」に緩和した。
日本赤十字社によると、今回の措置により全国で献血量が2.6%減少すると予
想される。東京地区に限定すると、減少量は5.7%と予想している。厚労省と
日赤は、「今後も継続的に献血の呼びかけを行い、安定的に在庫確保が可能と
考えている。東京地区については、季節的な要因や突発的な要因で血液が不足
する可能性も否定できず、都道府県などと連携して危機管理を徹底する」とし
ている。