青木製薬協会長 日の丸背負った世界のメジャープレーヤーが必要
公開日時 2005/05/29 23:00
日本製薬工業協会の青木初夫会長は5月27日会見し、世界的な製薬産業再編の
進展を受け「日の丸を背負った世界のメジャープレイヤーが出てくることは国
策としても、また我々のプライドからも必要であり、これから出てくると思う」
とさらに国内企業の再編が進むとの見通しを示した。
国内企業の新薬パイプラインの枯渇が指摘されているが、「産業の未来に悲観
していない。ただ、全ての会社がほどほどに伸びる時代ではなく、勝者と敗者
がはっきり分かれる時代になってくる」と予測した。
薬価制度問題に関しては、7月中に製薬協として今後の薬価のあり方に関する
方向性をまとめる方針を示し、新制度の会長の私案として▽新薬についてはイ
ノベーションの価値を充分に反映した薬価を設定する▽特許期間中上限として
の薬価は変えない▽保険償還は市場価格(実費)で行う▽特許満了後は、薬価
は市場価格に連動する──の4項目を示した。製薬協として薬剤比率20%の確
保を基本スタンスとして薬価制度改革論議に臨む。
また、国内治験環境、承認審査体制の課題を改めて指摘し、改善に協力してい
く考えを強調した。