中医協・小委 脳梗塞エダラボン療法などDPC包括外し
公開日時 2005/05/25 23:00
中医協・診療報酬基本問題小委員会は5月25日、DPCで利用しているMDC(診断
群)の見直しに関し、(1)脳梗塞に対するエダラボン(三菱ウェルファーマ
の「ラジカット」)療法(2)非ホジキンリンパ腫におけるリツキシマブ(全
薬工業の「リツキサン」)療法――について「包括評価と出来高評価の乖離が
大きい」として、今年夏にも「緊急避難的に」包括評価から外し、出来高払い
方式に戻すことを決めた。06年の次期診療報酬改定で、再度調整を図る。
これら医薬品が高額なためで、例えば(2)の場合、1日当たりの包括範囲を
出来高点数平均で見ると、リツキシマブ「あり」(8802.7点)と「なし」(37
26.0点)では倍以上の開きがある。学会の臨床専門家などで構成する「診断群
分類の妥当性に関する調査研究班(MDCごとの作業班)」の報告に基づく。同
班から、「見直しを可能な限り速やかに行うことが必要」との意見があった。