中医協・部会 「医薬品産業の現状」専門委からヒアリング
公開日時 2005/05/18 23:00
中医協・薬価専門部会は5月18日、医薬品産業の現状について、専門委員の向
田孝義アステラス製薬常務、奥田秀毅塩野義製薬常務からヒアリングした。両
氏は、薬剤比率が低下する中で薬剤費は10年間ほぼ横ばいであることや、薬剤
費の対GDP比が諸外国に比べ低いことなどを示しながら、「産業としてのさら
なる国際競争力強化のためには、研究開発を阻害せず、画期的な新薬創製を促
し、その薬価上の評価を充実することが必要。国内市場がすでに横ばいの中で、
さらにマイナスにする抑制策は受け入れられない」とした。
また、現行薬価基準制度について、新薬関連では、(1)画期的新薬の価値を
反映させるために原価計算方式の見直し(2)有用性加算など加算要件の緩和
と加算率見直し(3)小児用製剤・小児用量の追加促進に向けた手当て――を
求めた。既収載品関連では、長期収載品の特例引き下げ廃止、市場拡大再算定
廃止を挙げた。