厚労省・有識者会議 中医協から「政策」立案切り離しへ
公開日時 2005/05/10 23:00
厚生労働省の「中医協の在り方に関する有識者会議」(座長・大森政輔国家公
安委員会委員)は5月10日、4回目の会合を開き、「中医協の機能・役割」
「公益機能の強化」「多様な医療関係者の意見を反映できる委員構成」――に
ついて議論した。このうち、機能・役割に関し、医療政策に関する機能を中医
協から切り離す方向性で大筋合意した。切り離した部分は、社会保障審議会の
医療部会、医療保険部会などに移し、中医協はこれら外部で決定した政策に基
づき、診療報酬改定作業を行う。
また、公益機能に関し、現行4人の委員体制を、(1)キャスティングボート
の役割(2)専門性の強化――の観点から増員。全体の委員構成に関しては、
「母体が日本医師会といった特定の団体に偏っている」とされる現行の推薦制
度について、存否も含め改善する。
次回会合(7月1日)では、残った「委員の任期」「手続きの透明化と事後評
価」「医療現場や患者国民の声を反映する仕組み」をテーマに議論する。