中医協・総会 「先進医療専門家会議」構成員人選で疑義
公開日時 2005/04/27 23:00
中医協・総会は4月27日、混合診療問題を巡り昨年末に政府が基本合意した
「先進医療専門家会議」の初会合を、5月9日に開くことで了承した。しかし、
厚生労働省が示した構成員20人の人選に関し、日本医師会の副会長が医療保険
分野を担当する委員として名を連ねていることに対して支払い側委員が「バラ
ンスを欠く」と反発。人選を改めるか、担当分野の「医療保険」を他の名称に
する方向で、厚労省に再検討を要請した。
同会議は、医療機関から保険給付との併用の希望があった医療技術について、
有効性と安全性が確保されているか、一定程度の先進性があり効率的で、社会
的に妥当かなどを確認。届出により実施可能な医療機関の要件を設定する。保
険導入の検討も行う。厚労省は、各診療科や薬学、臨床検査といった20の分野
ごとに専門家を選定していた。
問題となったのは、20分野のひとつである「医療保険」を、日医副会長である
寺岡暉寺岡記念病院長としたこと。支払い側委員の対馬忠明健康保険組合連合
会専務理事は、「医療保険の担当なら中医協の両側の委員を入れるか、公平な
立場の方とするかで、公正性が疑われないようにしなければならない」と主張。
星野進保会長は、「医療保険という言葉の定義が誤解を招く」と議論を締めく
くった。【厚労省が示した構成員案は下段に掲載】