独BI社 「チプラナビル」でHIV量低下
公開日時 2003/02/19 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイム(BI)は2月19日、欧米で開発中の抗HIV剤「チプラナビル」について、後期フェーズⅡ試験で患者のHIV量を有意に低下させたと、米国ボストンで開いた第10回レトロウイルス日和見感染症学会での独BI社の発表を伝えた。同試験は、長期に既存のプロテアーゼ阻害剤(PI)主体のカクテル療法を受けた200人以上の患者を対象に、異なる3通りの投与量で実施。さらに、対象患者の持つHIVのチプラナビルに対する薬剤耐性特性についても検討した。その結果、チプラナビル500㎎にリトナビル(PI)200㎎を補完する方法が、忍容性と薬物動態の視点から良好だった。チプラナビルは現在、フェーズⅢ開発段階。