独BI社 北米などで新しいHIV治療剤フェーズⅢ開始
公開日時 2003/02/13 23:00
日本ベーリンガーインゲルハイムは2月13日、抗HIV治療剤「チプラナビル」のフェーズⅢ試験を北米や欧州、オーストラリアなど280ヵ所以上の施設で行うと、独ベーリンガーインゲルハイム社の発表を伝えた。これまでに得られた臨床データでチプラナビルは、複数の薬剤に耐性を持つウイルスに効果が見られているという。チプラナビルはHIV-1感染治療剤として初めての非ペプチド系プロテアーゼ阻害剤。臨床試験は、ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤、ペプチド系プロテアーゼ阻害剤の3クラスの異なる抗ウイルス剤で治療経験のある患者を対象に実施する。登録患者は1500人以上。