エクサウィザーズ子会社 AI活用した医療・健康向けサービス開発へ シミックHDと業務提携
公開日時 2024/07/31 04:49
エクサウィザーズは7月29日、子会社で健康・医療分野のAIサービスを企画、開発・提供するExaMDとシミックホールディングス(HD)が業務提携契約を締結したと発表した。プログラム医療機器(SaMD)とNon-SaMDの臨床研究や臨床試験を推進し、AIを活用した健康・医療向けサービスの開発を目指す。
ExaMDは、エクサウィザーズから健康・医療領域のAIプロダクト・サービスに関する事業を継承し、2024年2月に設立。音声や動画像などマルチモーダルの処理技術に強みを持つ。会話音声AIを活用した認知症診断支援のSaMDや、認知機能の測定ソフトウェア(Non-SaMD)など、認知症を切り口として健康・医療の双方の市場に向けたAIサービスの開発を進めている。
業務提携により、両社は医療市場だけでなく健康市場も含めて、安心して利用できるソフトウェアサービスの開発や社会実装、さらに新たな市場形成や開拓を見据える。「高品質で臨床エビデンスに基づいたAIサービスを迅速に開発できる体制の実現を目指す」としている。
AI技術を活用した「AIバイオマーカー」を利用したSaMD、Non-SaMDを含むソフトウェアサービスの開発では、GCPに基づいたデジタルバイオマーカーの収集や、医学的に評価されたデータに基づくAI学習などが課題になっている。また、パーソナルデータをセキュアな環境下で管理・活用するための通信・流通システムも不可欠とされている。