アルツハイマー型認知症治療薬
公開日時 2011/05/30 00:00
レミニール処方例新患よりも切替多く厚生労働省が発表している2008年患者調査によると、国内のアルツハイマー型認知症(AD)患者は24万人。1996年の同調査では2万人であり、患者数は過去10年強で実に12倍となっている。この患者激増の背景には、高齢化の進展という一般論以上に、ADの病態解明や診断基準の進歩により、潜在患者がADの確定診断を受けるケースが増加してきたということが考えられる。一方で、AD治療ではいまだ決定打といえるものがないのが実状である。ADを明確に適応にうたった治療薬は、つい最近まで1999年にADの進行抑制を適応として発売されたアリセプト(一般名・ドネペジル塩酸塩、エーザイ)のみであり、独占市場を形成してきた。しかし、アリセプト長期独占市場に11年3月23日、「軽度及び中等...