J&J 今度は医療用医薬品Invegaで自主回収
公開日時 2011/02/25 04:00
今年1月、昨年に引き続き、子会社マクニール・コンシューマー・ヘルスケアによるOTC消炎鎮痛剤、抗ヒスタミン剤などの回収問題が明らかになったジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が、今度は医療用医薬品で自主回収を行った。
同社医療用医薬品部門ヤンセンが2月11日、統合失調症治療薬Invega Sustenna(パリペリドン)徐放性注射剤の充填済みシリンジに亀裂が発見されたとの理由で7万本を自主回収すると発表した。亀裂により注射剤に細菌などの汚染や内容物が漏れ投与量が減少する可能性があるとしているが、現段階でヒトへの健康被害は報告されていない。
今回のInvegaの自主回収は、昨年から今年にかけ、相次いだ回収問題はOTC部門だけだったが、医療用部門でも回収問題が発生したことは、J&Jグループ全体の品質管理のあり方が改めて問われそうだ。
国内では、日本法人ヤンセンファーマがパリペリドンの経口剤インヴェガ錠を1月18日に発売したばかり。