2人に1人ががんに罹患する時代 病気で生き方を変えてしまうのは勿体ない
経済評論家 慶應義塾大学大学院教授 岸 博幸 さん
公開日時 2024/11/01 00:00
情報番組からバラエティまで様々なテレビ番組で、経済評論家として活躍する岸博幸さん。岸さんが「多発性骨髄腫」という血液がんであることをSNSで公表したのは2023年7月のことだ。日頃から身体を鍛え体力には自信があり、それまで病気とは無縁だったという岸さんにとって、60歳を迎えて間もなく告げられた病名は青天の霹靂だった。診断から2年近くたった現在、治療を継続しながら、仕事量はセーブしているものの、以前と変わりない生活を送っている。「残りの人生は10年程度かもしれない。それならば、自分がやりたいことを優先しようと思いました」と、岸さん。どのように病気と向き合っているのか、お話をうかがった。(利根川恵子)〔略歴〕1962年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省し、...