遺伝子細胞製剤に特化したCMO・CDMO を主事業とするサイト-ファクト社は９月19日、サンバイオの再生細胞薬「アクーゴ脳内移植用注」の品質や特性に関する試験の協業などで基本合意契約を締結したと発表した。両社が保有する技術やノウハウ、経営資源等の有効活用を図ることにで、相互の利益拡大、事業発展につなげることを目的としている。

サイト-ファクト社は、遺伝子細胞製剤に特化したCMO・CDMO事業のほか、品質試験の受託、製造コンサルティングなどを手掛ける。過去実績では、世界初のCAR-T細胞であるキムリア点滴静注の商用製造に加え、国内外の遺伝子細胞製剤の治験品製造やプロセス開発を実施してきた。今回の基本合意契約により、サンバイオが製造販売する「アクーゴ脳内移植用注」の品質や特性に関する試験について、双方から提供される情報に対し、適切な評価検討を含めた協業等の検討を行い、実施するとした。

一方、サイト-ファクト社としては、サンバイオと協業関係を進めることで、科学的精度の高い品質管理試験や特性解析試験に裏付けされた高品質の再生医療等製品、遺伝子細胞製剤の普及に努めていく方針だ。