CureApp サワイGHDと減酒治療アプリの販売ライセンス契約締結 アルコール依存症への適応で製造販売承認申請中
公開日時 2024/08/29 04:50
CureAppは8月28日、サワイグループホールディングス(HD)との間に、減酒治療アプリの販売ライセンス契約を締結したと発表した。契約により、サワイGHDはアプリの独占販売権を取得し、販売ライセンスの対価及び販売金額に応じたマイルストーンとして総額最大48億円と、アプリ上市後の販売額に応じたロイヤリティをCureAppに対して支払う。
アプリはアルコール依存症を適応として2023年2月に完了した国内第3相臨床試験で主要評価項目を達成し、24年3月に製造販売承認申請を行った。CureAppによると、国内で薬事承認や保険適用を受けた減酒治療アプリはなく、承認されれば、日本初になるという。サワイGHDとの契約に基づき、アプリ上市後の情報提供はサワイGHDが担い、処方やダウンロードはCureAppの治療アプリ処方プラットフォーム・App Prescription Service(APS)を通じて行われる。
アプリでは、医師と決めた目標のもと、患者が毎日の飲酒量をアプリに記録し、アプリの推奨に従って飲酒量を減らすための行動を実践する。医師は診察時に治療状況を確認し、目標設定の参考にすることができる。アプリを通じて、専門医療機関への受診の抵抗感や専門医療機関の少なさなどのアルコール依存症治療が抱える課題の解決を目指す
CureAppとサワイGHDとの間では、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)領域の治療用アプリの開発・販売に関するライセンス契約も結んでいる。