免疫生物研究所 抗SFTSウイルス抗体遺伝子の独占的実施許諾契約締結、韓国バイオベンチャーと
公開日時 2024/06/21 04:49
免疫生物研究所は6月20日、子会社AI Bioが韓国バイオベンチャー企業・SML Biopharmとの間で、AI Bioが保有する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスに対する抗体遺伝子配列を、SMLが治療薬開発のために使用する独占的実施許諾契約を締結したと発表した。AI Bioの抗SFTSウイルス抗体の遺伝子情報とSMLが保有するmRNAの高い技術を活用することで、有望なSFTS治療薬の開発が可能になることが期待できるとしている。
AI Bioは、ダニ媒介性感染症であるSFTSウイルスに対する中和抗体の治療薬開発を目指し、早期の導出を模索していた。一方、SMLはmRNA技術を治療薬開発に応用することに特化しており、SFTSウイルス抗原タンパク質のmRNAワクチンの開発にも取り組んでいる。今回の契約により、SMLはAI Bioが保有する抗SFTSウイルス抗体の遺伝子配列を利用し、mRNAを直接体内に投与する治療薬の開発を進めることになる。
具体的な経済条件は非開示だが、SMLがベンチャー企業であることを踏まえ、契約一時金を抑え、開発に応じたマイルストーン収入や販売開始後のロイヤリティ収入を得る契約になっているという。