スズケンと中部電力 電力使用量の可視化で生活者の未病、医療、介護状況に合わせたサービス提供を実現
公開日時 2023/03/29 04:50
スズケンと中部電力は3月28日、「地域ヘルスケアプラットフォーム」の構築に関する包括業務提携を締結したと発表した。スズケンは医師会など医療・介護者ネットワークの開拓や医療DXソリューションの展開を担当。中部電力は、生活者との接点拡大と自治体開拓を担当し、それぞれの取り組みを組み合わせることで、適時適切な医療・介護サービスやソリューション提供を実現する。
スズケンは、全国で約20万人の医療介護従事者が利用している非公開型医療介護連携コミュニケーションツール「メディカルケアステーション(MCS)」の提供や、ヘルスケアプラットフォーム「COLLABO Portal(コラボポータル)」を通じ、協業企業の様々なデジタルサービス、商品・医療関連情報を医師や製薬企業などにワンストップで届ける医療D Xソリューションを展開している。中部電力は、ヘルスケア分野において、電気の使い方からフレイルと推定される高齢者を把握するサービスの実証や、子会社のメディカルデータカードが提供するアプリ「MeDaCa」において、医療機関から個人への検査結果の連携など、医療機関と患者をリアルタイムでつなげるサービスの開発・拡大を進めている。
◎「地域ヘルスケアプラットフォーム」の構築を目指す
今回の包括業務提携により両社は、住み慣れた地域で安心・安全に暮らすことのできる「地域ヘルスケアプラットフォーム」の構築を目指す。具体的には、電力使用量などのデータから可視化される生活者の未病、医療、介護の状況に合わせ、生活者と自治体、医療機関、薬局、介護施設などがつながることで、生活者・患者を見守り、適時適切に医療介護サービスやソリューションを届け、地域特性に応じた健康づくりや安心な暮らしの提供に貢献する方針だ。