がん罹患は医療に関われという啓示 コロナ禍の患者の苦境を改善したい
フリーアナウンサー 笠井 信輔 さん
公開日時 2021/06/01 00:00
フリーアナウンサーとして第2の人生を船出しようとした矢先に、悪性リンパ腫のステージ4と診断された笠井信輔さん。排尿障害や肩や腰の痛みに耐え、さらに入院による抗がん剤治療、それに伴う副作用である食欲不振を乗り越え、コロナ禍のなか、ほぼ病気になる前の状態で再起を果たした。リポーターやコメンテーター、パネリストなど多方面で活躍しているが、なかでも力を入れているのが医療分野での仕事、活動だ。「数多くいるがんサバイバーのなかで僕はコロナ時代のがん患者。この立場を活かした活動をしていく」と話し、入院患者の孤独・孤立化の解消にも取り組んでいる。がん治療とどのように向き合ったのか、またその体験が今後の活動にどう影響を及ぼしているかなどを率直に語ってもらった。(富井和司)〔略歴〕早稲田大学商学部卒業後、198...