ファイザー 肺がん治療薬ザーコリ 21年1月から単独展開へ メルクバイオファーマとのコ・プロ終了
公開日時 2020/10/08 04:50
ファイザーとメルクバイオファーマは10月7日、ALK/ROS1肺がん治療薬ザーコリカプセル200mg、同250mg(一般名:クリゾチニブ)のコ・プロモーションを2020年12月末で終了すると発表した。契約期間満了に伴うもの。21年1月以降は、製造販売元のファイザーが単独で情報提供・収集活動を行う。なお、製造・販売・流通はこれまで通りファイザーが行う。
親会社の米ファイザーと独メルクは14年11月、同剤に関するグローバル戦略提携を締結した。これに基づき、日本でも15年6月から20年12月末までの契約のもと同剤のコ・プロモーションを始めた。21年1月からのファイザーの単独展開に向けて、両社は「ザーコリのコ・プロモーション活動の移管を滞りなく進める」としている。
日本で同剤は、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の適応症で、ファイザーが12年3月に承認を取得、同年5月から販売を開始した。17年5月には、「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」の適応を追加した。