ブリストル 米デジタルヘルス企業と共同で患者支援情報ツール構築
公開日時 2020/05/20 04:50
ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とアメリカのデジタルヘルス企業・GRYTヘルス社は5月19日までに、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、受診抑制などで不安が募っている患者に対し、新たな情報ツールを構築したと発表した。オンライン上で、患者支援団体や患者、政策立案者、医療従事者らが一堂に集まって対話できる機能などが備わっている。受診抑制などで孤立しがちな患者の不安に寄り添いたい考えだ。
新たな情報ツール・COVID アドボカシー・エクスチェンジは、がんや心血管疾患、線維症、免疫系疾患、血液疾患、多発性硬化症などの疾患領域で活動している患者支援団体を情報の側面から支援しようと構築された。患者や支援団体であれば、世界中誰でも無料で利用することができる。
利用できるのは、オンライン上で関係者が一堂に集まって対話できるツールのほか、ブリストル社や、他の支援団体、専門家が発信している論文や白書などの情報を一元的に集めた情報サイトで、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、患者が抱える問題の解決につながる成功事例についても紹介される予定だ。
ブリストル社のキャサリン・メットカルフコーポレート・アフェアーズ部門長は、「このプラットフォームは、当社の患者さんへの継続的なコミットメントの一環だ。患者支援団体がリソースをグローバルに共有して、活動の幅を広げ、質を高めることができるほか、支援団体が医療業界との連携を高めて、患者さんのニーズによりよく応えていく一助となることを願っている」とコメント。
GRYTヘルス社のデイブ・フーラー共同創設者兼最高経営責任者は、「必要なリソースが24時間365日いつでも利用できることに加え、対話型セッションでは、医療業界や患者支援団体の専門家を交えた討論を行い、参加者間の情報共有やつながりを向上して、課題解決につなげたい」とコメントしている。