小池都知事 今週末の不要不急の外出自粛を要請、平日は在宅勤務を 都内で感染者急増
公開日時 2020/03/26 04:51
東京都の小池百合子知事は3月25日、都庁で緊急会見を開き、今週末の不要不急の外出の自粛を要請した。平日は在宅勤務で、行動範囲を制限するよう訴えた。飲食を伴う集まりを控えることや、外国からの帰国者に対し、14日間外出を自粛することも求めている。都内では、新型コロナウイルス感染者が同日、前日の24日から倍増する41人となり、感染経路が明らかでない感染者も増えているため、要請に踏み切った。小池都知事は、「感染爆発の重大局面だ」と述べ、都民に危機意識をもった行動を要請した。
目安となる期限は、現時点で4月12日まで。小池都知事は、3月23日の会見で、ロックダウン(都市封鎖)の可能性に言及し、イベントの自粛などを要請していたが、都内の感染拡大状況が悪化したため、再度要請を行った。期間の延長や要請の強化、緩和については、感染者数の推移をみて判断する考え。
都内では、通勤や通学などで、県境をまたいだ往来がさかんなことをふまえ、近隣県とも連携し,往来の自粛に踏む込む可能性にも言及した。今後、テレビ会議を通じて、近隣県の知事と協議を行う。
◎都内では永寿総合病院でクラスター感染
25日に都内で確認された感染者数は41人で、都が1日に発表する感染者数としては最多。このうち11人は、すでに感染者が出ている台東区の永寿総合病院の関係者だった。同病院の感染者は、同日までに計15人となった。都では院内感染の可能性が高く、クラスターが発生したとみて同日、立ち入り検査を実施し、指導を行った。現在、通院や入院している患者については、「主治医の指示に従った行動をとってほしい」と呼びかけている。