疾病負担分析
公開日時 2009/03/31 00:00
治療対象の疾患がもたらす社会経済的負担が重大であればあるほど医薬品・医療機器の相対的な価値は高くなります。しかしそのような疾病負担の推計は意外なほど行われていません。今回は、疾病負担分析についてご紹介します。疾病負担分析費用対効果分析(cost-effectivenessanalysis;CEA)は、ある疾患に対する新規治療が、現在標準的と思われる治療に対して、経済的観点から効率的かどうかを評価する分析です。CEAでは費用対効果の評価のために増分費用対効果比(incrementalcost-effectivenessratio;ICER)を用います。例えば標準治療による患者一人あたり総費用、総QALYsが1000万円、8QALYs、新規治療による総費用、総QALYsが2000万円、10QAL...