エーザイと日医工 新薬とGEの協業開始 まずGE18成分をパッケージ化
公開日時 2019/04/02 03:50
エーザイは4月1日、日医工と18年3月に締結した戦略的提携契約に基づき、肝臓病、乳がん、てんかん、認知症、リウマチなどの疾患で日医工の一部製品もプロモーションする協業を開始すると発表した。エーザイが推進する最適なソリューションをパッケージとして提供し、在宅医療や地域医療への貢献を目指す「統合パッケージ戦略」の具現化の一環で、まずは日医工の後発品18成分をパッケージに組み込む。
医療現場におけるクリニカルクエスションに対して、リアルワールドデータなどに基づいてエーザイ製品群とGEをパッケージ化し、患者の様々なニーズなどに応えられるようにする。パッケージに組み込む18成分の詳細は非開示。エーザイ広報部は、「パッケージ戦略は、単なる治療効果だけでなく、患者さんのやりたいことなどアウトカムを見据えたソリューションを提供することを主眼にしている」と説明した。
エーザイが統合パッケージとしてプロモーションし、GEの販売は日医工が担う。
統合パッケージ戦略は、エーザイ製品群やGE、ITツールなどを組み合わせて治療ソリューションを提供するもの。医薬品については戦略提携によって日医工製品をパッケージ化し、より豊富なコンテンツを提供できるようにした。日医工は400成分1000品目を超える製品を持つ。両社は、「パッケージ化による価値を見出せる製品を順次組み込む」としている。
■後発品4成分5品目でコ・プロ カペシタビンやゲフェチニブなど
両社はこの日、統合パッケージ戦略で協業する18成分とは別に、日医工が手掛ける4成分5品目の共同販促(コ・プロモーション)活動を同日から実施することも発表した。
共同販促品はいずれも後発品で、▽抗がん剤カペシタビン錠300mg「日医工」(19年6月薬価追補収載予定品)▽抗がん剤ゲフィチニブ錠250mg「日医工」(同)▽抗がん剤ドセタキセル点滴静注20mg/1mL「EE」、同80mg/4mL「EE」▽B型肝炎治療薬エンテカビル錠0.5mg「EE」――となる。
エーザイは注力するがん領域のラインナップ強化につなげる。日医工は、カペシタビン後発品やゲフィチニブ後発品との2つの新製品をエーザイとコ・プロすることで更なる拡販を期待する。