ノバルティス ゾレアにプレフィルドシリンジ製剤 投与が簡便に
公開日時 2019/03/28 03:50
ノバルティスファーマは3月27日、難治の気管支喘息などに用いる抗体製剤ゾレア(一般名:オマリズマブ(遺伝子組換え)に、シリンジに予め薬剤を充填したプレフィルドシリンジ製剤の承認を取得したと発表した。既存製剤の凍結乾燥製剤では投与前に製剤の溶解といった15~20分かかっていた操作が不要になる。そのため、より簡便に投与でき、調製ミスの防止も期待できる。
承認を取得したのは、ゾレア皮下注用75mgシリンジと同150mgシリンジで26日付。効能・効果は、「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」「特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)」。
同剤は、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体で、アレルギー反応に関与しているIgEに直接結合し、その作用を特異的に阻害することでアレルギー炎症反応を抑制する作用を持つ。