【World Topics】急成長のベビーテック
公開日時 2019/01/10 03:50
ミレニアル世代(Millennial Generation)が出産・子育てを始めた。1980年代から2000年初頭の生まれで新千年紀21世紀の中核を成すミレニアル世代は、インタネットを日常的に使いこなすデジタルネイティブと定義することもできる。出産についても、子育てについても、ミレニアルたちが最初に頼るのはデジタルソリューションだ。
スマートおしゃぶり、スマート哺乳瓶、GPS搭載のベビー・バギー、センサー付きのカー・シート、米国ではミレニアル世代の両親向けのハイテク商品が続々と登場する。年間およそ400万人の赤ちゃんが誕生するなかで、市場規模は約23ビリオンドルと言われている、米国の新生児向け市場規模を拡大する勢いで伸びている。
別室にいる赤ちゃんをモニタリングするのはミレニアル世代にはすでに常識。カメラだけでなく、部屋の温度や湿度、明るさなどの環境条件や、呼吸や体温など赤ちゃんのバイタルを採取するセンシング機能もデファクト・スタンダードになりつつある。
センサー・モニターけでは不十分というのがCES2019で注目のモトローラのベビー・モニタリング装置Haloだ(2018年発売)。モトローラの多岐にわたる技術・機能を洗練されたデザインに集約している。
カメラでモニタリングし、センサーで室内環境や赤ちゃんのバイタルを採取してモバイル経由で両親に伝え、赤ちゃんのためには天井にカラフルな映像を投映して見せ、さらにお望みとあれば子守唄も歌って聞かせるというマルチ機能デバイスである。
https://www.youtube.com/watch?v=lxYCV9AVTDU
急成長の市場を睨み、CESにも2016年から妊娠・出産を含む新生児向けソリューションを集めたBaby Tech Summitが設置されている。(医療ジャーナリスト 西村由美子)