武田薬品 CAR-T療法で年内治験開始 固形がん対象に
公開日時 2019/01/07 03:50
武田薬品は1月4日、国立がん研究センター、山口大学発のバイオベンチャーであるノイルイミューン・バイオテック社と2017年9月に開始した共同研究におけるオプションを行使し、ノイル社のCAR-T技術を活用した各種固形がんを対象とする「NIB-102」「NIB-103」の独占的ライセンスを取得したと発表した。今後、共同開発を進める。「NIB-102」については年内にフェーズ1を開始する予定としている。
これは同日、血液がん、固形がんに対するCAR-T(新規キメラ抗原受容体T細胞)療法創出で研究提携契約の締結の発表で明らかにしたもの。重点領域のがん免疫領域のパイプラインを拡充するのが狙い。さらにMemorial Sloan Kettering Cancer Center社(MSK)と提携し、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病、その他の固形がんを対象にしたCAR-T療法の創出と開発に関する共同研究を行うことにもなった。