第一三共 非小細胞肺がん対象に「DS-1205」フェーズ1開始 EGFG阻害薬投与後の進行に
公開日時 2018/10/22 03:51
第一三共は10月19日、EGFR阻害薬投与後に病勢進行したEGFR変異のある非小細胞肺がん患者を対象にした「DS-1205」のフェーズ1を開始したと発表した。治療抵抗性との関連が報告されている酵素であるAXLを阻害する作用を持つとされる。治験では同剤とゲフィチニブの併用療法を評価する。
同剤はグローバル展開するがん治療薬候補の1つ。EGFR変異のある非小細胞肺がん患者には、一次治療でEGFR阻害薬が処方される。 しかし、その後の治療抵抗性となることが課題で、現在治療法は限られる。EGFR阻害薬投与後に病勢進行となった非小細胞肺がん患者の2割程度にAXLの高発現例がみられるという。非臨床試験ではDS-1205をEGFR 阻害薬と併用することで、抵抗性の解除や抵抗性の獲得を遅くしたりすることを示唆する結果が得られた。
そこでフェーズ1では、DS-1205とゲフィチニブの併用における安全性と忍容性、有効性を評価し、推奨用量を決定する。日本では約60名の患者を登録する予定。