卸連・鈴木会長 価格交渉「8月、9月がとても重要な月」 単品単価取引の推進には手応え
公開日時 2018/08/09 03:50
日本医薬品卸売業連合会(卸連)の鈴木賢会長は8月8日、卸連内で記者会見し、例年に比べ価格妥結が進んでいないことについて「正にこれから。8月、9月にどう妥結するのか、とても重要な月になる」と、今後の価格交渉の重要性を指摘した。今年度の価格交渉について「例年とはずいぶん違う。流通改善ガイドライン(GL)に沿った価格交渉となる。またGLには国が関与している点も大きく違う。(厚労省の)保険局、医政局は(取引状況を)じっくり見ている」と重要性を説明した。
大手卸4社の6月時点の価格妥結率は10%台と低調だが、鈴木会長は「(流通改善)ガイドラインに沿った方向で、単品単価交渉など例年よりしっかりと各卸が対応している」との認識を示した。GLについては得意先を含め理解が進んできているとの見方を示し、「単品単価取引は(今年度は)だいぶ進むと思う」と、手応えを感じていることをうかがわせた。