アステラス 関節リウマチ薬ペフィシチニブを承認申請、自社創製のJAK阻害薬
公開日時 2018/06/08 03:50
アステラス製薬はこのほど、自社創製の経口JAK阻害薬ペフィシチニブ臭化水素酸塩(一般名、開発コード:ASP015K)について、既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)の適応症で、日本で承認申請したと発表した。
ペフィシチニブは、種々の炎症性サイトカインによる細胞内シグナル伝達を阻害することで、関節リウマチにおいて関節の炎症や破壊を引き起こす細胞の活性化や増殖を抑制する作用を持つ。国内の関節リウマチ患者数は約70~80万人といわれる。
同社は今回の承認申請にあたり、「メトトレキサートを含む疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)などの既存の治療薬で効果が不十分な関節リウマチ患者さんに新たな治療選択肢としてペフィシチニブを提供することで、日本における治療の発展に貢献できることを期待している」とコメントしている。
経口JAK阻害薬としては現在、ファーストインクラスのゼルヤンツ(一般名:トファシチニブ)とオルミエント(バリシチニブ)がある。