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厚労省・重篤副作用マニュアル 新たに2疾患作成 低K血症で漢方薬など注意喚起

公開日時 2018/06/01 03:50

厚生労働省の「重篤副作用総合対策検討会」は5月31日、重篤な副作用への対応を示すマニュアルのうち、12疾患の新規作成、改訂を了承した。新たに作成したマニュアルは、多形紅斑と低カリウム血症の2疾患。このうち低カリウム血症は、利尿薬や甘草を含む漢方薬などの様々な薬の副作用になる可能性があるとして、日本腎臓学会が新たにマニュアルを作成する必要性を指摘していた。マニュアルは厚労省や関連学会のホームページなどを通じて周知される方針。

低カリウム血症は、脱力や呼吸困難感、不整脈などの症状が出るが、いずれの症状も薬の副作用と気づかれにくい。加えて様々な薬の副作用になりうることから、今回、腎臓領域全体のマニュアルが見直されるのにあわせて、新たにマニュアルを作成した。鑑別診断では、尿中カリウム排泄量を測定し、20mEq/日を超えた場合に、腎性のカリウム喪失を示すと指摘。その上で、血圧が正常もしくは低下の場合は、利尿薬、遺伝性の尿細管機能異常によるGitelman症候群、Bartter症候群などの可能性を検討するよう求めた。

多型紅斑は、すでに作成されていたスティーヴンス・ジョンソン症候群(SJS)のマニュアルのなかに含まれていたが、今回は別建てとした。難しいとされる判別基準について、「典型的には、境界明瞭な類円形の紅斑や隆起した標的上紅斑が多発、融合することから診断する」などの方法が示された。

同会議ではこのほか、▽急性腎障害(急性尿細管壊死)▽間質性腎炎(尿細管間質性腎炎)▽ネフローゼ症候群▽血管炎による腎障害(ANCA関連含む)▽腎性尿崩症▽高血糖▽低血糖▽骨吸収抑制薬に関連する顎骨壊死・顎骨骨髄炎▽骨粗しょう症-のマニュアルが改訂された。


 

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