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テルモ 米デクスコムの持続血糖測定器の国内独占販売権取得 18年度下期にも発売

公開日時 2018/05/08 03:51

テルモは5月7日、米医療機器メーカーのデクスコム社と糖尿病領域で提携し、世界で幅広く使用されているデクスコムの持続血糖測定器(=CGM)の日本での独占販売権を取得したと発表した。デクスコムが現在、日本での保険収載手続きを行っており、保険収載後はテルモが販売する。テルモは18年度下期に販売を開始する計画。CGMは日本でアボットやメドトロニックの2社から販売されており、順調にいけばテルモは3番手の参入となる。

テルモはデクスコムとの契約により、数年間にわたってデクスコムのCGM新製品を段階的に国内導入する。CGMとインスリンポンプ連動システムの開発提携も検討していく。

テルモは、世界一細いインスリン用注射針や国内初のチューブフリーのパッチ式インスリンポンプを手掛けるなど、糖尿病に関する医療機器を30年以上販売している。CGMも扱うことで糖尿病領域の製品ラインナップの拡充につなげる。デクスコムは今回の提携で日本での販売網を持つことになる。

CGMは、持続血糖測定(Continuous Glucose Monitoring)または持続血糖測定器(Continuous Glucose Monitors)のことで、糖尿病患者の間質液中のグルコース濃度を測定し、変化の傾向とパターンを示すシステム。デクスコムのCGMの特徴として、低血糖時と高血糖時にアラームで知らせる安全機構を備えているという。

患者や医療従事者が、患者の血糖値を知り、正常な範囲に管理することは、糖尿病治療において重要な要素のひとつになっている。通常、血糖値は血液検査や血糖自己測定器で測定した時点の数値で管理されるが、持続的に測定するCGMを使用することで血糖値の変動傾向と水準が把握しやすくなり、低血糖リスクの低減が期待されるほか、治療方針の判断を補助することができるとされる。国内の血糖測定市場は450億円で、自己測定器が約440億円と大部分を占め、CGMは10億円程度とまだ小さいが、CGMのニーズが高まりつつある。

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