武田薬品は３月20日、東京都中央区日本橋に建設中の自社ビルの建設が完了し、同日に竣工式を行ったと発表した。現在の東京本社の機能を引き継ぎ、世界70か国以上に展開するタケダグループのグローバル本社（以下、武田グローバル本社）と位置付ける。同社は、「世界中から集う武田薬品従業員の多様性ある働き方を支援し、従業員のつながりを強化し、創造的に働ける環境を実現する」としている。

所在地は武田薬品が明治時代から事業拠点を構えていた「縁の深い土地」で、「この地において武田薬品は、患者さん中心という創業時からの価値観を守り、日本橋の地域社会との連携を大切にしながら、より良い医療のためのイノベーションを世界に発信していく」としている。なお、大阪本社はこれまでと変わらず存続する。

武田グローバル本社は、高さ約124メートル（地下４階、地上24階、塔屋１階）で、４階以上をオフィススペースとして武田薬品が使用する。地下１階から地上２階には一般の人も利用できるスポーツジムや飲食店、貸会議室が入る。

ビルのグランドオープンは７月初旬を予定。現武田東京本社から段階的に引っ越しを行う。