第一三共 4月に組織改定 本体はがん事業強化 エスファは営業組織細分化、地域包括ケアに対応
公開日時 2018/02/26 03:50
第一三共は2月23日、4月1日付の組織改定を発表した。第一三共本体はがん領域事業を強化するための組織変更を行い、後発医薬品を手掛ける第一三共エスファは地域包括ケアシステムの進展を背景に営業組織を細分化するとしている。
第一三共本体では、がん事業を中心としたスペシャルティ領域製品の上市を見据えた販売体制を構築するため、医薬営業本部に「スペシャルティ・マーケティング部」を新設し、既組織の「マーケティング部」は「プライマリ・マーケティング部」に改称する。スペシャルティ・マーケティング部長には池上卓志・メディカルアフェアーズ本部製品情報部長が、プライマリ・マーケティング部長には大久保仁・医薬営業本部札幌支店長が就任する。いずれの人事異動も4月1日付け。
がん領域強化に向けて研究開発本部も組織改定し、オンコロジー統括部傘下のバイオマーカー推進部、オンコロジーラボラトリー、バイオ・癌免疫ラボラトリーにそれぞれグループを増設する。
■第一三共エスファ 2統括部制を4統括部制に細分化 営業部は3増に
第一三共エスファでは、営業本部の組織を改定する。現在の東日本、西日本の2統括部制を、▽東日本▽首都圏▽東海近畿▽西日本――の4統括部制にし、各統括部の下に置かれている営業所にあたる「営業部」も現在の14から17に増やす。同社は組織細分化の目的について、「地域包括ケアの進展に伴い、より地域事情に即した医療機関、流通販路への対応を強化するため」と説明している。
統括部の機能はこれまでと変わらず、主に担当エリアの販売方針の立案、係数計画と実績管理、流通戦略の立案・推進・管理――を行う。
これらの改定により、4月以降の各統括部の下の営業部は以下の通りとなる。
【東日本統括部】北海道、東北、関越
【首都圏統括部】東京東、東京西、千葉、埼玉、神奈川
【東海近畿統括部】愛知、東海、京滋・北陸、大阪、神戸
【西日本統括部】中国、四国、九州北、九州南