エーザイと米バイオジェン 早期アルツハイマー病薬「BAN2401」、P2主要評価項目は12か月解析「未達」 18か月で最終判断
公開日時 2017/12/25 03:50
エーザイと米バイオジェンは12月21日、早期アルツハイマー病を対象に共同開発している抗体医薬「BAN2401」のフェーズ2について、独立モニタリング委員会が12か月時点の解析で主要評価項目を「満たさなかったと判断した」と発表した。両社は、プロトコルに従い18か月時点の最終解析に向け試験を継続するとし、その結果は2018年後半に得られる予定だとしている。
解析を行った「201試験」は、バイオマーカーでアミロイドベータ(Aβ)の脳内蓄積が確認されている早期アルツハイマー病患者を対象としたプラセボ対照、二重盲検、並行群間比較、無作為化試験。エーザイが新規に開発した評価指標であるADCOMS(Alzheimer’s Disease Composite Score)を用いて行われ、「BAN2401」がプラセボ群と比較して悪化を25%以上抑制することを達成する確率が 80%以上になるかどうかについて解析した。
両社は2014年に、Aβの蓄積を抑えるAD治療薬の共同開発・共同販促契約を締結。その際は現在フェーズ3のBACE阻害薬「E2609」と、今回の「BAN2401」を対象にしていた。