抗凝固薬リクシアナと高アンモニア血症改善薬リフキシマ 取り違え注意 死亡例も
公開日時 2017/10/30 03:50
第一三共とあすか製薬は、経口凝固薬リクシアナ錠(第一三共)と、高アンモニア血症治療薬リフキシマ錠(あすか製薬)について、名称が類似していることによる薬剤取り違えが起きたとして、医療従事者向けに文書を作成し注意を呼びかけている。リフキシマ錠を投与すべき肝性脳症の患者に、誤ってリクシアナ錠が調剤され、通常用量を超えたまま複数回投与され、消化管出血が発現、死亡したケースが1件報告されているという。
死亡例の詳細は開示していない。両社は、販売名、効能・効果、用法・用量を確認することと共に、薬剤オーダリングシステムを使用する場合、「販売名の前に薬効を記載する等の予防策を検討する」といって予防策を検討するよう求めている。取り違えの注意文書は10月25日、医薬品医療機器総合機構の「PMDAメディナビ」を通じても配信された。