中外製薬 HER2陽性の乳がん治療薬パージェタに「補助化学療法」の適応追加申請
公開日時 2017/10/30 03:50
中外製薬はこのほど、HER2陽性乳がん治療薬パージェタ点滴静注(ペルツズマブ(遺伝子組換え))の効能・効果にHER2陽性乳がんにおける補助化学療法を追加する承認申請を行ったと発表した。手術が適応となる乳がん患者に対し、術前と術後のいずれにおいても使えるようにするもの。
HER2陽性の早期乳がんに対する補助化学療法としては、ハーセプチンが標準的に用いられてる。同社によると、パージェタが治験において標準治療を上回る成績を示したことから、ハーセプチンに上乗せする形の新たな治療選択肢として10月25日に申請した。
パージェタの術前の補助化学療法については米国では2013年9月、欧州では15年7月に承認されている。術後については欧米で申請中。
パージェタは日本では「HER2陽性の手術不能又は再発乳がん」の適応で13年6月に承認取得し、同年9月から販売。ハーセプチンと他の抗がん剤と併用することになっている。