BMS オレンシア点滴静注用で若年性特発性関節炎の効能追加を申請
公開日時 2017/04/18 03:50
ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と小野薬品はこのほど、抗リウマチ薬オレンシア点滴静注用250mg(一般名:アバタセプト(遺伝子組換え)について、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎の効能追加の承認申請を行ったと発表した。申請日は3月30日付。厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で医療上の必要性が高いと評価され、厚労省から要請を受けて開発を進めてきた。
若年性特発性関節炎は16歳未満で発症し、原因不明の関節炎が少なくとも6週間以上持続する疾患。国内の有病率は小児人口10万人あたり10~15人とされる。治療は非ステロイド性抗炎症薬、IL-6阻害薬、TNF-α阻害薬などの生物学的製剤で行われているが、必ずしも全ての患者に有効ではなく、副作用などで治療継続できない患者も存在する。このため既存薬と作用機序の異なる治療選択肢が求められている。
オレンシアはT細胞選択的共刺激調節剤。ヒト細胞障害性Tリンパ球抗原-4(CTLA-4)の細胞外ドメインとヒトIgG1のFcドメインより構成された遺伝子組換え可溶性融合タンパク質。抗原提示細胞表面のCD80及びCD86に特異的に結合することで、T細胞の活性化を抑制する。日本では、同剤の製造販売元はBMS、両社で共同販促している。