医療用薬3製品 新たな効能や剤形の追加など承認
公開日時 2017/04/03 03:50
医療用医薬品3製品が3月30日、新たな効能や剤形の追加などで承認を取得した。承認されたのは次のとおり(カッコ内は一般名、製造販売企業)。
▽レミッチOD錠2.5μg(ナルフラフィン塩酸塩、東レ):「血液透析患者、慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を効能・効果とし、OD(口腔内崩壊錠)の剤形を追加。
これまでの剤形は軟カプセル剤だが、OD錠は水なしでも服用可能であることから、高齢者など嚥下機能が低下している患者、水分摂取の制限が必要とされる患者の利便性が向上を期待。1日1回2.5μg を夕食後又は就寝前に経口投与し、症状に応じ1日1回5μgを限度に増量できる。鳥居薬品が販売し、慢性肝疾患におけるそう痒症については大日本住友製薬がプロモーション提携。
▽オプチレイ350注20mL、同注50mL、同注100mL、同注シリンジ100mL、同注シリンジ135mL(イオベルソール、富士製薬):「腹部のコンピューター断層撮影における造影」を効能・効果に追加。同注シリンジ135mLは新規格となる。
同剤など非イオン性ヨード造影剤を静脈注射し、病変部の造影するダイナミックコンピューター断層撮影(CT)に用いる。今回の効能追加で、撮影対象の肝臓、膵臓の腫瘍などを診断における造影が可能になる。従来から販売している「オプチレイ320注シリンジ」では十分な造影効果がえられなかった高体重の患者にも使用することができるようになるとしている。
▽アニュイティ100μgエリプタ14吸入用、同100μgエリプタ30吸入用、同200μgエリプタ14吸入用、同200μgエリプタ30吸入用(フルチカゾンフラカルボン酸エステル、グラクソ・スミスクライン):「気管支喘息」を効能・効果とする吸入ステロイド剤のみを含有した製剤。エリプタと呼ばれる吸入器を用いて1日1回吸入する。