中外製薬 膀胱がん手術中の腫瘍組織可視化薬剤の国内独占販売権 SBIから取得
公開日時 2017/03/22 03:50
中外製薬は3月13日、SBIファーマが承認申請している膀胱がんの切除術中における腫瘍組織の可視化を目的としたアラグリオ顆粒剤1.5gの国内独占販売権を取得したと発表した。
がんを重点領域とする中外は、泌尿器がんに対する貢献度が高くないとして、同剤を導入し強化を図る。この薬剤は、膀胱がんの切除術式の一つである「経尿道的膀胱腫瘍切除術」(TURBT)に用いる光線力学診断用剤。TURBTでは、腫瘍組織と正常組織を識別し、腫瘍のみの切除率を向上させることが求められており、手術開始の3時間前にアラグリオを経口投与し、手術中に患部に光を当てると腫瘍部位のみが赤色蛍光を発し、正常組織との識別を容易にするという。TURBTは、膀胱を温存しながら腫瘍を切除する術式。
なお、SBIファーマは13年に、悪性神経膠腫の腫瘍摘出術において腫瘍組織を可視化する体内診断薬としてアラグリオ内用剤1.5gの承認を取得、薬価収載している。